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YURA表現プログラム



■第一章
 「表現との出会い」
■第二章
 「人生の役割を演じる」
■第三章
 「生死を彷徨う」
■第四章
 「パニック症」
■第五章
 「内観」
■第六章
 「未来の自分」
■第七章
 「自分らしく生きる」
■第八章
 「大いなる自己への道」
■あとがき
 「感謝を込めて」

〜YURA表現プログラム誕生物語〜
第六章 「未来の自分」

ここで、話は少しそれますが、「YURA表現プログラム」の考え方の軸になっている
「未来のYURAさん」との対話の事を少し紹介させてください。

「未来のYURAさん」とは、私にとっての「ハイアーセルフ」的な存在です。

その対話のノートが、今では20冊くらいになります。
長年蓄積してきた考え方や、受け止め方、
行動や感情を変えるのはとても根気のいることです。

どうしても自分一人の力では限界があります。
幸い傍には、私より先を歩き、節目節目で的確なアドバイスをしてくれる
人生の師や先輩たちがいてくださったので、随分助けられました。

それでも、やるのは自分です。
とにかくやるか、やらないかしかないのです。
そんな時、一番大きな味方になってくれたのが、「未来のYURAさん」でした。
「未来のYURAさん」とは、20年前に、
あるイメージトレーニングのセミナーで、
未来に行くというワークショップの時に出会った未来の私。

その「未来のYURAさん」は、あまりにも素敵だったんです。
何より、笑顔が素敵でいろんな人がYURAさんの周りに集まっていました。

部屋の端から端まである大きな食卓には、
ひっきりなしに若者が尋ねてきては、
自由に食べたり、情報を交換し合って、
元気をもらって帰っていきました。

それが本当に未来の自分かどうか、
その人に質問してみました。

Q:「どうしたら、そんなに素敵になれるんですか?」
A:「すべてを委ねて神様の御心のままに生きていきなさい。
   そうしたら、ここに辿り着けるから。」
という答えが返ってきました。

その言葉を残して、「未来のYURAさん」は消えました。

あれから20年。
「未来のYURAさん」の事を思い出すこともほとんどなくなっていました。
でも、真剣に自分を変えようと思ったとき、
目指したいと思った姿はあの時出会った「未来のYURAさん」だったのです。

20年前に出会ったYURAさんは、
いつも微笑んでいて、
すべてを包みこめる、とてつもなく大きな母性愛を感じさせる存在。
それはずっと私が求め続けてきた理想の姿だったのです。

躓きを繰り返す自己改革の中で、
何か問題にぶつかった時、
「こんな時、未来のYURAさんがいたら、何て言うかな?」
と考えるようになっていました。
ある時、そのことを口にしたら、先輩が
「未来のYURAさん」に直に聞いてみれば、という提案をしてくれたので、
半信半疑ではありましたけれど、ノートの中で対話を始めることにしました。
私が質問をし、未来のYURAさんが答える。

恋愛の事、心の中で起こるさまざまな葛藤、
激しさや、醜さや、不安や恐怖など、
どう対処していいかわからないことがあれば、何でも聞きます。

どんな事でも答えてくれるのです。

自分の発する身近な質問を通して、
逆に嫌というほど、自分の小ささがわかってきます。
それを超えなければ、どんなに高見を目指しても、
核の部分は変わらない。

どんな時にも、「未来のYURAさん」は、
絶対に私を責めないのです。

でも、「未来のYURAさん」がいつも穏やかに、
まるで、 神様のような目線で答えてくれるお陰で、
ほとんどの問題が、自分のエゴから生まれており、
プライドや感情のせいで、人間関係がうまくいかず、
心の葛藤を作っている事に気付けるようになっていくのです。

こうして、「未来のYURAさん」は、
いろんな場面で私を導いてくれるようになりました。

もちろんこの心のトレーニングは、今もまだ続いています。
でも、当時に比べると、「未来のYURAさん」への質問は随分減ってきています。

今では、「未来のYURAさん」との対話を通して学んだ答えが、
人の問題や悩みに取り組む際の原点になっています。


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